便利屋ビックディグ | 日記 | 《前編》 自伝本や伝記に出てくるような逸話

便利屋探偵 お困り事ジャンル一切不問!豊島区 池袋の便利屋 探偵

Top >  日記 > 《前編》 自伝本や伝記に出てくるような逸話

便利屋ビックディグ の日記

《前編》 自伝本や伝記に出てくるような逸話

2023.10.11

本当にホントにややこしい(難儀な)案件を振られてしまった…。
東京近郊にお住いの互いに50代自営のとある夫婦に関わるお仕事。

10代の頃、おふたりは同じ地方出身で、田舎でのシガラミから脱し、都会で何か大きな事業を興す事を夢にこれまでに様々な経験と挑戦をされてきた様だ。
田舎から着の身着のまま上京し、生活リテラシーもままならない二人にとって誰からの援助も受けることなく見知らぬ土地で生活すること自体、並大抵ではない苦労を経験されたことは想像に容易い。

上京した当初は公園→駅構内→マン喫(2、3週間に一度) →河川敷(多摩川) に一時しのぎの小屋をつくるなど、都内でどうにかこうにか生き延びていたようだ。
二人は当時17才になったばかり。普通なら親の庇護のもと何の心配もなくぬくぬくと暮らしていける年齢である。しかしいくら世間知らずの17才といえども、縁もゆかりもない東京でのゼロスタートが容易いものではない事ぐらい想像できたはずなのだ。
東京に行けば何とかなる」
「自分たちの世界を築き夢を叶えるには東京しかない」

といったアドベンチャー的(運を天に任せる) 想いも少なからずあったかもしれない。
しかし彼らの場合、「何かやりたいことが見つかるかもしれない」
何か楽しいことが東京にあるかもしれない」
という無目的、無計画に (東京を目指す)多くの
若者達とは上京の動機が明らかに異なる。

今がどんなに苦しかろうと、この17歳のカップルの根底には、
「この人となら、これから待ち受ける困難や苦労も必ず一緒に乗り越えられる」
という一蓮托生の揺るぎない絆を互いに感じ合っていたはずである。
新天地東京で人知れぬ苦労や涙をどれくらい流したのだろう。



上京から6年が過ぎた23才を迎えた彼らは、東京のとある地域で食品メーカーの下請けとして事業を開始するまでに成長した。これがかねてより夫(Aとする) が志した起業の第一章である。上京を願い夢焦がれていた自分達の城(会社) を持ったわけだから、この瞬間は二人の気持ちが最高に共鳴し合ったはずだ。
宇多田ヒカルの「花束を君に」が似合いそうなストーリー展開だと勝手に感じているのは僕だけ?
※この曲は亡き母に向けたものだから、このケースとは意味合いが違うんだけど(__)

----------------
花束を君に贈ろう
言いたいこと 言いたいこと
きっと山ほどあるけど
神様しか知らないまま
今日は贈ろう 涙色の花束を君に
両手でも抱えきれない
眩い風景の数々をありがとう
----------------




初めて従業員を雇い、元請けからの依頼内容以上のプラスαの仕事を常としたため元請けからの信頼は抜群であったとAは当時を振り返る。
元請けとの信頼を積み重ねるにつれ、従業員を積極的に採用していくだけでは追い付かなくなり今度は孫請けの確保(定着)に手を伸ばすまでになったのだ。

創業から6年目の29才、Aは現在の下請け案件を維持しながら自社製品の開発、生産、販売に事業領域を拡大するため、工場増設に加え隣接地に建つ5階建てテナントビルを買い上げ自社ビルを所有することとなった。会社も順風満帆に成長し20代にして都内に工場と自社ビルを保有するなど、創業期から成長期を飛ぶ鳥を落とす勢いでAの会社は駆け抜進んでいったのだ。


さらなる夢や野心を抱き企業規模の拡大路線をひた走るA。
そして、ひた走るAにいつも寄り添い、夢の実現のためならどんな苦労をも厭わなかった妻(Bとする) の支えなくしてその成功は決して語れない。

上京から十余年が過ぎ、現在の土地で公私に渡り安定した基盤を築き上げた彼らは、同年代とは比べものにならないほど経済的にも社会的立場でも恵まれた生活を手に入れた。
実際に当時、A、Bともそれぞれの身内に新車と新居を買い与えている。
Aは父親とは根深い確執があり、同じく父親と不仲な母親が逃避できる新居を購入してあげている。
そんな誰もが羨むほど順風に見える彼らであるが、実はこの頃から二人の間に微妙な隙間風が吹きはじめていたのだ、、、







また時間があるときに後編書きます。
下の絵は「だまし絵」で、まったく同じ絵を見ているのに、「見えているもの」が違う。それぞれの絵には2通りの見方ができると思うんだけど、わかりますよね?
実は後編では、本文の夫(A) と妻(B) との間で、悲しいすれ違いや不幸な出来事が起こってしまいます。上京の際、Bが描いた幸せの未来像とAが抱き憧れた未来像では、同じ未来像でもそれぞれ違っていたのです。
間違えてボタンを掛け違えたわけでなく、そもそもこの二人の場合根本が違っていたわけです。
そこらへんの事を今回の実際の案件にもとづいて書いてみますね。

ではでは。

《前編》 自伝本や伝記に出てくるような逸話

日記一覧へ戻る

【PR】  かわいい雑貨と手作り教室tobiusagi  加圧トレーニングスタジオ アクセル  渋谷笹塚循環器HDクリニック  FAVOR フェイバ  社会福祉法人 コスモス会